フーコックの海は、なかなかキレイ。
でも、遠浅のビーチが多いんです。パチャパチャするにはいいけど、シュノーケリングには向かないなぁ。
せっかくだから離島にも足を延ばしてみたいなぁ、と思ったものの、フーコックの離島に行く手段は、今のところツアーだけのよう。
そこで、フーコック島の南側に位置するアントイ諸島への現地発着ツアーを探して参加しました。
目次
アントイ諸島ってどこにあるの?
アントイ諸島は、フーコック島の南側に位置し、15の島々から成ります。
地図で見ると意外と距離があります。
このエリアに行く方法は2つ。
1)ツアーに参加する
2)船とガイドをチャーターする(プライベートツアー)
チャーターすれば自由度は増しますが、もちろん、ツアーの方が安くて手軽。
ツアーなら1人数千円、チャーターなら2~3万前後が相場のようです。いずれも、ほぼ1日コースです。
GetYourGuide(ゲットユアガイド)でツアーを予約
私は現地ツアーをベルトラで探すことが多いです。でもベルトラでは、まだフーコック島を扱っていない様子。どうしようか、と思ってると・・・
評価の高いツアーをGetYourGuide(ゲットユアガイド)というサイトで発見!
GetYourGuide(ゲットユアガイド)は、海外サイトですが、サイトは日本語対応。
日本語で簡単に申し込むことができるありがたいサイトです。
(翻訳はビミョーなこともあるけど目をつぶりましょう)
申し込みは日本語でも、ツアーそのものは英語のガイドさんです。
アントイ諸島でのシュノーケリングツアーは、訪問する島の数などによっていくつか設定されています。
今回、申し込んだのはJohn’s Tourの2か所でシュノーケリングをするツアー。
ツアーはホテル送迎とランチ付きです。
ランチは希望すればベジタリアンメニューにすることも可能とのこと。
こちらから希望する前に「ベジタリアン対応できるよ!」と言ってくるのって、ある意味、日本の観光業界より先を行っています。
それだけベジタリアンの多い欧米の観光客が来てる、ってことですね。
いざ!ツアーに参加
ホテルから港まで

申込時に宿泊先を伝え、申し込み完了メールは手元に来ます。それ以外は当日まで特に連絡はありません。(いらないけど)
指定された時間に、宿泊先ホテルのエントランスで待機。
他の参加者がどこに泊まっているか知らないけど、港は島の南側にあります。
私たちが泊っているインターコンチネンタルは中心部より南側。最後のピックアップ場所だと予想。
そして車は、時間より遅れてくる可能性大と予想。
案の定、迎えの車が来たのは指定時刻より20分近くたってから。
なかなか車が来ないので、ホテルの人がツアー会社に電話をかけてくれている最中の到着でした。
(頼む前に「遅いね。電話してみるね」とポケットからケータイを取り出してくれるドアマン。こういう気配り、日本では普通だけど東南アジアでは期待してないだけに嬉しい!)
ツアー会社というより、参加者の誰かが、遅刻したのかもしれませんね。
大き目のワゴンが到着。現地ガイドが私たちの名前を確認して、すぐに港へ出発!
まずは名簿に名前や宿泊先を記入します。そしてペットボトルの水が一人2本ずつ配らました。
ワゴンには参加者14人とガイドさんと運転手さん。
今日の参加者は、スウェーデン+スイスのヨーロピアン混合チーム6人、本土からのベトナム人3人、一人旅のフィラデルフィア青年、そして私たち日本人4人組という面々。
ガイドさんは聞き取りやすい英語を話すのでビックリ。
ベトナム人っぽくないキャラです。ノリがやたら良い、というか、すごいハイテンション。
ガイドさんが「なんとか かんとか ヤー?」と声をかけ、フィラデルフィア青年が「あ、はい、そうですね」と控えめに答える。なんとも不思議な光景が繰り広げられました。
ガイドさん、お調子者だけど、港までしっかりフーコックの紹介してくれました。
さっそく乗船
港があるのはフーコック島の南端、アントイという小さな町。島民の生活を垣間みることができる小さな商店が並ぶこじんまりとしたところ。

港について車を降りると、魚のにおい!港町だなぁ。魚を干しててるようなにおいに包まれます。
見回すと駐車場にはJohn’s Tourの車があっちにもこっちにも
桟橋にはずらーっと船が並んでいます。なかなか圧巻。しかも、あっちもこっちも船にJohn’s Tourと書いてる。ジョン、やりて。

さっそく指定された「John 11番」の船に乗船!
メインデッキとルーフデッキの2階建て。思ったより大きい船です。
下の階は大き目のテーブルが2つとベンチがならんでいます。
ここには、いつの間にか登場した中国からの観光客が50人弱。
私たち14人は、ハシゴのような階段を登って、上階のルーフデッキへ案内されました。
ルーフデッキは屋根があるところとないところがあって、プラスチックのデッキチェアと大き目のテーブル&ベンチ。
リゾート気分を満喫しようとデッキチェアに寝そべったものの、南国の太陽がまぶしくて、屋根の下にズルズルとデッキチェアをひきずって日陰を確保しました。
さあ出航!
フーコック名物のケーブルカーを横目に波間をぬってJohn’s Tour 11号が進みます。
海風が気持ちいい!ザ・バカンスって感じ!
釣りタイム

目指す島は意外と距離があるらしく、30分近く乗っても海の上。
ウトウトまどろみ、すっかりゆるみっぱなしの私。
と思ったら、船がとまりました。
「ここで釣りをしまーす。釣り道具を貸し出すので下の階に降りてきて!」とガイド氏が元気よく叫んでます。
いや、眠いんですよね。釣りより休息。
睡魔に襲われて、どんな釣り道具なのか、何が釣れるのか、全然わからず終いでした。
下の階でワーワー騒いでいた中国の皆さん、何か釣れたのかな?
シュノーケリングタイム
釣りのあと、さらに移動。どこにいるのか、どこに向かっているのか、さっぱりわかりません。
ガイドさんはいつの間にか水着姿。
「シュノーケリングの道具を貸し出すので下に来て!」と声をかけにきてくれました。
このツアーではシュノーケリングマスク、フィン、ライフジャケットを無料で貸し出してくれます。
ライジャケは着なくてもOKだけど、何かあったら自己責任です。
貸し出した道具は、壊したり失くしたら弁償してね、と念を押されました。了解!
ライジャケは、時々ベルトのバックルが行方不明なのが混じってましたね。ま、むりやり結べば何とかなるので、よしとします。
シュノーケリングポイントに到着、船のおしりからハシゴをつたって入水します。
意外とあったかくて海に入ってもフワッと心地よいです。
海の中はこんな感じ。水はきれいか?と言われると、まあまあです。八重山諸島の方が断然、キレイです。
魚はいるか?と言われると、います。
でも小さくて地味めのコたちがいます。
ちゃぷちゃぷしてると、おもしろいけどね。
John以外の船も結構いるので、シュノーケリングエリアは結構、込み合ってます。
30分くらいシュノーケリングをすると、集合をかけられたわけでもないのに、ツアー参加者は、わらわらと帰還していました。
日に当たってると疲れるのは万国共通?
ランチ
シュノーケリングの後、また船はどこかに進み、今度はランチです!
この船には、キッチンがあり出航後からスタッフが、せっせと調理をしてくれます。なのでランチは出来立てです。
食材はこんな感じで置いてありました。

ランチ前に缶ビールの販売があります。
あと、セットメニューの他にランチのオプションとして何種類かの貝をオーダーすることも可能。選んだ貝を焼いてくれるらしく、階下の中国人たちは頼んでいました。「これは男性にパワーを与えてくれる貝だよ!」とガイドさんの売り込み。
反応しかかってたスウェーデン人男性は、奥様にギロリとにらまれて「んー、今日はいいよ」と断ってました。
メニューは肉団子入り野菜スープ、チキンの揚げたもの、魚の揚げたもの、卵焼き、モーニンググローリーの炒めもの、白飯、スイカ。
ちなみにベジタリアンメニューは、肉団子入り野菜スープの肉団子が入ってないというだけ。他は自分で考えて食べて!って感じ。

お味は?ビックリするほどおいしいわけじゃないけど、ちゃんと食べられます。自然の中で食べるのは何よりのゼイタク。
皿の洗い方はビミョウだけどね。
上陸タイム
ランチのあと出航。メイルット島に向かいます。
ここにはJohn’s Tourが運営するレストランもあるとか。
10数分、経ったところでメイルット島の近くに到着。
大きな船は島につけられません。ここからはテンダーボートに乗り換えます。

といってもボートに乗るのは数十メートルだけど。
ガイドさんからの注意事項は2点。
1.遊ぶ時間は1時間
2.到着したビーチから離れたところには行かないように。着いたところで遊んで!
ガイドさんに「島に荷物を持って行ってもいいの?」と聞くと「なんでも好きなものを持って行っていいよ!」というので、お財布とみんなのケータイをまとめてショルダーバッグ一つ持ってボートに乗り移ります。ボートは全員座って30人くらい乗れるくらい。
浜辺についたら「じゃ、降りるよ!」
え?桟橋もないしどうやって?
なんと、そのままドボンって船から直接入るのでふ!あらビックリ。
このケータイ入りのバッグはどうすりゃいいのよ?
結局、一人が先に海に浸かって、バッグを渡し、マサイ族のように頭にバッグをのせて、海の中を歩いていくことに。
一人で参加したらちょっと大変ですね。防水バッグ持参をおすすめ。
ビーチには、ズラッとビーチチェアが並んでて、他のツアーの人もいっぱい。でも出入りが激しいのか、ビーチチェアが満杯になることはありませんでした。
ブランコもありましたよ。
日差しは強いけど、きれいな海と穏やかな風にそよぐココナツの木。絵にかいたようなリゾートです。
砂も白く眩しいをゴミも落ちていません。ここは海水の透明度も高くてキレイ。シュノーケリングに最適です!
海をのぞき込んだり、プカプカしてたら、楽しすぎて、1時間は、ほんとにあっという間でした。
ガイドさんが「帰るよー!ボートに乗って!!」と呼びに来ました。

またボートに乗ります。足場もない中、自分の背丈より少し低いくらい(130㎝くらい?)のボートによじ登らなければなりません!!
プールから出る時の100倍の体力が必要です。ジャンプしてもジャンプしても届かない。
船の中からガイドさんが手を引っ張ってくれても船の壁を越えられない。海の中から中国人のお客さんが持ち上げてくれて、無事乗船。
「何で、この程度のことができないんだよー!うけけ!」と笑い飛ばしていた中国人ややマッチョも自力では乗れなかったから、私が乗れなくても仕方ないかも。
中国人のお母さんたちも、ボヨポヨした子どもたちも皆、悪戦苦闘。やたら大変でしたー!
助け合って、妙な一体感は生まれたけどね。
ボートにハシゴを一本入れておけば、だいぶ違うと思うんだけどなー。
港へ戻る
本船に戻ってライジャケやシュノーケリンググッズを返却します。
シュノーケリンググッズは、ちゃんと管理していて、借りたときに名前や滞在先を申告。きちんと返却されたかもしっかりチェックしてました。
ライジャケはポールに自分で巻きつけただけで、申告は特になし。
ポールには、EUチームのおばちゃんのビキニも巻きつけて乾燥中でした。ゆるすぎる。
遊び疲れて、ビーチチェアでだらりん。
まどろんでいるうちに、ケーブルカーが見えてきました。陸はもうすぐです。
ホテルへ

船から下りて、地元漁師さんが魚を仕分けしてる姿なんかを見ながら駐車場へ。
指定された車に乗ったら、またホテルに向かって出発。
朝、通った道を逆戻り。この島に(今のところ)渋滞はないので、ストレスなくホテルに到着。ここで下りるのは私たちだけ。
一日一緒に過ごしたツアーのみんなと「バイバーイ!」「元気でねー!」と当り障りのない言葉を交わして部屋にもどりました。
いやー、もりだくさんで楽しかった!数千円でこれだけ楽しめるとはオドロキです!
持って行った方がいいもの
楽しいツアーを、もっと楽しくするために持って行った方が良いものをリストアップします。
・バスタオル(ホテルのプールサイドで「島に行く」と言って借りました)
・日焼け止め(絶対必要)
・防水バッグ(離島上陸時に荷物を持っていくなら)
・マリンシューズ (頑丈な皮ふを持つ欧米人と違って私たちの足の裏は繊細。ケガ防止のためにマリンシューズ持参で。貸し出しはありません)
・防水仕様の腕時計(離島で置いていかれたら困るからね!)
・酔い止め(船酔いに効くのは海釣りの友、アネロン。)

ビーチからこの距離でも足がつく遠浅の海。

でも海底には岩があるのでマリンシューズを履くのが正解。
船酔いの件、船は思っていたより大きかったけど、同時に思っていたより揺れました。
ガイドさんに聞くと「昨日は全然、揺れなかったけど今日は風が強くて波が高かったんだよねー」とのこと。
乗ってみないと揺れるかどうかわからないので、酔い止め持参をオススメします。
ツアー参加の服装はどうする?
船に更衣室はありません。
ホテル出発から帰着まで、基本、ずっと同じ格好です。
私たちは、着替えを持っていったものの、更衣室がないので一日中、水着にラッシュガードでした。
水着は、楽天のTeddyShopで買いました。リゾート感もあるし、ビキニですーっ!!って感じでもないので送迎バスで来てても全然おかしくない。便利です。
税込みで予算4000円あれば、たくさん選択肢があって、ホントに安い!!水着はたいてい送料無料です。
ちなみに船にトイレはあります。
しかしカギがかからない。(11号以外は大丈夫かも)着替えは無理です。
もし一人旅じゃないなら、トイレは誰かと一緒に行きましょう。ドアの前で番をしてもらった方が安心です。
アントイ諸島ツアーのまとめ
フーコックは本当に良いところで、超絶オススメしますが、いかんせん発展途上で目を引くアクティビティがありません。(2019年3月現在)
島内の移動ならタクシーをチャーターすれば動けますが、離島は、定期船など個人で移動する手段がありません。
アクティブに過ごしたいなーと思ったらツアーに便乗するのが手っ取り早いです。北の島に行くツアー、南の島に行くツアーなど好みによって選べます。
ガイドはすべて英語だけど、難しい言葉を使うわけではないのでなんとかなります。
参加して思ったのは、とにかくユルイこと。シュノーケリング目的のツアーだけど、別にシュノーケリングしないで昼寝しててもいいし、ハイライトのメイルット島もEU母さんたちは上陸せずにだらーんと過ごしていたし。終始、緊張しないで、楽しめました。
口コミには「朝、忘れられてピックアップに来なかった」とか「集合時間に気づかず、置いて行かれた」という書き込みがありました。ちょっと心配になりますよね。
でも、私たちが参加したときは、口コミで反省したのか(?)ことあるごとに、人数を数えていました。
置いて行かれる心配は、ほぼないと思いますが、それは参加者である私たちが、きちんと指示に従ってこそ。時間を守る、聞き取れなかったら集合時間をきちんと聞き直す、といったことは最低限のルールです。
今回、たまたまGetYourGuide (ゲットユアガイド)で、ツアーを見つけられたのはラッキーでした。
何しろ安くて盛りだくさん。コスパが良いです。
あなたのフーコック旅行のお役に立てたら嬉しいです!
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