ブルネイは、ボルネオ島にある小さな王国。三重県ほどの大きさに40万人ちょっとの人口です。
石油、天然ガスが豊富に取れる豊かな国。王様は以前、世界で一番リッチと言われていました。
そんなブルネイのSIMカード事情について報告します!
目次
ブルネイのSIMカードはどうなっているのか下調べ!
SIMフリーiPhone派の私。ブルネイに行くことになって現地のSIMカードについて調査を開始しました。するとなかなか厳しい現実が・・・。
ショック1 Happy SIM が使えない
大抵のアジアの国に行く時、私が便利に使っているのがシンガポールの通信会社Star Hub社のHappy SIMです。
Star Hubはシンガポールでは2番手の通信会社で、日本でいうAU的なポジション。
そのStar Hubが提供するHappy SIMはプリペイド式で、一度購入すると電話番号が切れる前にアプリでトップアップ(追加チャージ)できます。
そして、シンガポール以外の国でも国内にいるのと同じくらいの料金でローミングが可能な神SIM。
なので、Happy SIMさえあれば、とりあえず心配なく低料金で通信手段を確保することが可能になります。
(Star Hub以外のシンガポールの通信会社は、この低価格ローミングサービスを提供していないようです)
ブルネイはシンガポールの近所。通貨も等価交換でき、ブルネイ国内では両替することなく、シンガポールドルが利用可能です。
そんな近しい国なのに、なんとHappy SIMのローミング対象国になっていないのです。
えー!ショック。紙幣だって相互利用できるんだからローミングくらいさせてー!
ショック2 SIMカード売る気なし?
仕方ありません。現地SIMカードの調達を検討。
ググってもほとんど情報が出てきません。確かにブルネイに行く人はほとんどいないですからね。
やっと見つけたサイトには「空港にSIMカード売場はあるけど、なぜか出発ホール。しかも売り切れ。あんまりやる気ないみたい」
がーん。
確かに、この国の人は資源豊富であくせくしなくても生きていけるでしょう。
しかし売ってくれないと困るのはこちらです。
空港以外ではどこで買えるんだろう?デパート?ショッピングモールの電話屋さん?そもそも電話屋さんはどこに?ググッてもたどり着きません。
やれやれ、どうしたものか。
ショック3 レンタルルーターが使えない
それでは次の手段。ルーターを借りて行きましょう。
なじみのあるWi-Fiのサイトから申込み開始。
あ、あれ?なんか変?
申し訳ございません。
ご選択いただいたブルネイ2G/3Gは在庫確認のためお手数ですが、コールセンターまでお問い合わせ下さい
というメッセージ。
さっそくコールセンターに電話!




・・・

え?え??そんなのアリ?
次に別の大手に挑戦。
なんとこちらもダメでした。
うーむ。
もう選択肢はありません。行ってみて、買えたら現地SIM、買えなかったらWi-Fiジプシーになればいいのです。
何かあったら、日本とのやり取りにはメールと国際電話。地元の調べものはホテルのコンシェルジュに聞いちゃえばいいのです。
こうしてアナログ気分でブルネイに向かいました。
空港であっさりSIMカード調達!
ブルネイのバンダルスリブガワン国際空港は、数年前にターミナルが新しくなりました。明るくスッキリした構造です。規模としては日本の地方空港くらいです。

税関を抜けると、正面にはブルネイ人みんな大好きロイズチョコレート!
税関を出るとホールになっていて、ケンタッキー、ロイズチョコレートと共に電話会社が2社あるではないですか!これは期待できます。例え1社が売り切れでも大丈夫。
さっそく目に付いたprogresif社のブースへ。なかなか立派です。SIMカードだけでなく、スマホもいろいろ並んでいます。

旅行者向けのプランは2種類ありました。
いずれも使い始めから4週間有効とあるけど、4週間有効なのは番号の使用権利らしく下のデータプランは1週間単位。
$10(約800円)プラン
国内通話し放題
国内テキストメッセージ送り放題
データ 1ギガバイトまで
国際電話 未確認ですが10 international minsとなっており、10分通話かな?データ使い放題なのでline通話利用すれば関係ないのですが。
海外へのテキストメッセージ10通
$25(約2000円)プラン
国内通話し放題
国内テキストメッセージ送り放題
データ使い放題
国際電話 こちらも$10プランと同じです
海外へのテキストメッセージ10通

え、データ無制限って、なんかめちゃくちゃ太っ腹なんだけど。ブルネイ、さすがリッチなナゾの国です。
ブースで25ドルプランをオーダー。
パスポートを提出し、現金で支払ってスマホを渡します。チャチャチャっと手続き完了。
SIMカードの入れ替えたくらいで、他にいじっている様子もなく、すぐに手渡された気がします。でもアクティベートしてくれたのかも?渡されたら、そのまま使用可能でした。
APNも自動で設定されたのか、目にも止まらぬ速ワザで設定してくれたのか、高いカウンターがあって全然見えませんでした。
SIMカードのケースにiPhoneのピンが付いていたのが親切。日本のSIMカードに戻す時に便利で好感度アップです!
(普段はお財布に1つ入れているゼムクリップでオープンさせてます)


パッケージもおしゃれ!
通信会社からメッセージ攻撃を受けまくる
使い始めてから他の国同様、メッセージがガンガン届きます。
問題なく使えていたのでメッセージは一切、確認せずに数日利用を続けました。
たまたま気づくと初日にこのようなメッセージを受け取っていました、
(25ドルトップアップしたよ。ボーナス2.5ドルね。ボーナスは7月31日まで有効だよ)
そして別の番号から⬇︎のようなメッセージが届くようになりました。
(ビジタープラン使い始めるなら39123にVisitor10かVisitor25ってメッセージを送っといて!)
10か25って払った金額のことだよね?ん?っていうか、すでにアクティベートできてるみたいだけど?
You received B$2.50 Topup Bonus which expires on 31/07/2018.
(トップアップしてくれてありがと、2.5ドルのボーナスね。)
テキスト送れ!のすぐ後に来たのがコレ。トップアップした覚えはないけど、基本無視で。
(25ドル追加してくれてありがと!7月31日まで有効だよ!トップアップしてくれてありがと、2.5ドルのボーナスね。)
・・・これは多分、空港で払った額のことだと思うけど、カオス。
よくわからないけど、ありがとう。
(おめでと!1週間のプラン25に登録されたよ。有効期限は7月10日まで。でもって今現在の残高はゼロね。)
え?ゼロ?なんのこと?さっき25ドルって言ってなかったっけ?と思いながらもサクサク使えたので無視。多分、25ドル払って25ドルの1週間プランが適用されたから残高がゼロになったのでは、と解釈。
そして、その後も何度も届いたメッセージがコレ
(ちょっと!残高が1ドルないよ。プリペイドプランじゃないならトップアップしないと電話したりネットしたりメッセージ送れないよ)
ビジタープランがプリペイドプランとして認識されているのかどうかもわからないけど、利用できているので無視。
日に何度もくるので、ちょっとイラッとするんですけどね。
結局、通信会社から届くメッセージは全て無視したけど1週間弱の滞在中、何の問題もなく利用できました。
ブルネイのSIM、サクサクして何の問題もなし!
計測はしていないけど、日本国内と変わらない速度を体感。問題あるどころか、自宅よりサクサク動いてステキ!
通信無制限なので安心して利用できます。
滞在中、ホテルの無料WiFiに、つい繋いでしまうけど、これがノンビリしてるのです。
妙にイライラし、そういえば無制限だった事を思い出し、ブルネイにいる間は結局、WiFiをオフにしていました。
動画もストレスなく再生。
勝手に太っ腹なボーナスをくれたり、その有効期限を伝えてくるけど、そもそも使い放題プランなんだからボーナス不要。メッセージも不要でした。サクサク快適に使えるから気にしないことに。
使ってないのでわからないですが、もう一つの会社もさほど変わらないと思われます。

もう一つの通信会社は税関を出て右にお店を構えていました。ブルーの看板のところです。
結 論
リッチな国だけに通信インフラは何も問題ないようです。
こちらの記事によると近隣のマレーシアに足を伸ばした時も無料でローミング可能との事。さすがです。
ということで、ブルネイではSIMカードが空港で手に入り、通信はサクサク快適!というエントリでした。
Happy trails!